【所得税とは】どんな税金か、計算方法 (給与所得)

2024年6月から定額減税が始まり、テレビやSNSで所得税、住民税という言葉を聞く機会が増えましたね。

そもそも所得税とは何か、その計算方法について解説していきます。
特に企業の経理担当者や企業にお勤めの方々に読んで頂けたらと思います。

 

所得税とは

1年間で会社からもらった給料に対してかかる税金です。
1年間とは、毎年1月1日〜12月31日までに稼いだお金を指します。

毎月概算により所得税を徴収し、年末調整で正確な所得税を求めます。
年末調整により求めた所得税と毎月徴収した所得税との差額により、所得税の還付額、納税額が決まります。年末調整は基本的にお勤めの会社が行います。

※毎月概算による所得税の計算方法
額面金額 − (健康保険料+厚生年金+介護保険料+雇用保険) = 〇〇〇円
〔国税庁〕給与所得の源泉徴収税額表

計算方法

実際にどう計算していくのかをご説明します。

結論、計算方法は「課税所得  ×  税率  −  税額控除」= 所得税 となります。

ここでポイントが課税所得という言葉です。
収入、年収=課税所得ではありません。

 

課税所得とは

課税所得とは、名前の通り課税対象になる所得を指します。
所得金額 − 所得控除 = 課税所得

税金初心者の頃の私は、ここの説明で挫折していたのをよく覚えています。
本当に全然分かりませんでした(汗)
けど、なんでも慣れって、ありますよね。それを今実感します。

 

所得金額とは

収入 (年収)  − 経費 (給与所得控除) = 所得金額
※給与所得控除額は、年収によりどれだけ控除できるかは決まっています。
〔国税庁〕年末調整等のための給与所得後の給与等の金額の表

 

所得控除とは

所得税算出の際に一定の金額を所得から差し引ける制度です。
具体的には、基礎控除、配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除、生命保険控除、地震保険控除になります。
上記の控除の合計金額が所得税控除額になります。
※所得控除は他にもありますが、その他の控除については年末調整を行なった後に別で確定申告により申告することになります。
〔国税庁〕所得控除一覧

 

税率とは

課税所得により、税率が決まっています。
〔国税庁〕年末調整のための算出所得税額の速算表

最終的にこの計算式によって算出された数字が、所得税の年税額となります。

 

税額控除とは

課税所得 × 税率で算出された税金に対して直接控除できる控除のことを言います。
住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)が一般的に知られているのもだと思います。税額控除には種類があり、もちろん税額控除の対象ではない人もいます。
その他、ふるさと納税なども有名ですよね。

所得控除と税額控除の違いは、控除金額の違いにあると思います。
所得控除よりも税額控除の方が所得税を控除できる金額が大きくなり、節税になります。
どちらも所得税を左右する大事なことになりますので、また機会があれば実際にどのようなものが、各控除対象になるのか理解できたらGood!ですね。
〔国税庁〕税額控除一覧

 

まとめ

今回は給与所得者の方に向けて、「所得税」について書きました。

「課税所得  ×  税率  −  税額控除」= 所得税

所得金額 × 所得控除 = 課税所得

収入 (年収)  − 経費 (給与所得控除) = 所得金額

①所得金額を求める
②所得控除を求める
③課税所得を算出し、所得税を求める
この手順で行うとスムーズに所得税が算出できます。

正直、税金の話めっちゃ面白い!!て思う人は少ないと思います。。。(笑)
ですが、知っているか知らないかでは、もちろん知っていることに越したことはありませんよね。
ご自身もそうですが、ご家族の方で活用できること見つかると、嬉しいです。

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